炭
炭
おいしい炭火。たった2分で着火できる炭の火おこし術や、脱臭効果の真実。
炭の着火
すみの火おこしは、あおいで着火しようとすると10分以上かかるのに対し、
不思議な置き方をしたすみは、新聞紙の火種を落としただけで、2分で着火します。
■すみの着火技
次のようにすみを置いて火をおこします。
1.棒状の新聞紙を10本作る
2.すみのかけらを置く
3.すみのかけらの上に、新聞紙を「井」形を作るように組んで置く
4.その新聞紙の周りを囲むようにすみを立てかけます。
5.円筒状に炭が並ぶ
6.新聞紙の上に炭を1~2個置く
7.火種を井形の新聞紙の中央に落とす
8.2分後には新聞紙の上に置いたすみに着火!
2分で着火する秘密は、すみの性質にあります。
すみの表面をよく見ると、小さな穴が、100グラムのすみに10の23乗あいています。
これは、1兆の1000億倍という数です。
無数にあいたすみの穴の中に入っているのは「空気」。
空気は断熱効果が高いので、すみは断熱材のようになっていて、燃えにくくなっています。
すみの置き方を工夫していたのは、すみで火種を囲み、断熱効果を利用して
熱の拡散を防いでいました。
あおぐ方法とあおがない方法を比べると、
前者の方法では熱が分散していましたが、後者では熱が一点に集中していました。
だから、すみに点火することができたのです。
さらに、筒状に炭を組むことですみの下から煙が吸い上げられ、
円筒の中で上昇気流が起こり、下から空気を自動的に吸い上げています。
つまり、あおがなくても空気が供給され、火がおきていくのです。
炭パワー
もっとおいしくなる秘伝のすみの使い方。
厚さ2センチの肉を焼いて比べるとと、
普通のすみでは1.32センチになりましたが、秘伝の炭は1.625センチ。
秘伝のすみのほうが2割もふっくら焼けます。
炭焼き小屋ですみを作るときに木を乾燥させるためには、水蒸気が窯の中にあるほうがよいそうです。
水分があるほうが、よく乾くというのは
矛盾しているようですが、実はそうとは限らないのです。
乾いた空気を当てたときと水蒸気を当てたときの水の蒸発速度を比較すると、
100℃では乾いた空気を当てるほうが早く乾きますが、
170℃前後で逆転が起こり、それより高い温度では水蒸気を当てるほうが早く乾くことがわかっています。
さらに、水蒸気の力は
フラスコで水を熱し、銅管を通して水蒸気を外に出します。
蒸気の通り道である銅管をバーナーで熱し、その出口に半紙を近づけます。
水蒸気が出ているから当然半紙はぬれると思いきや、なんと半紙は燃えだしました。
高温の水蒸気にはものを燃やす力もあるのです。
秘伝の炭は、この水蒸気の力を使っていました。
炭を水につけて12時間放置したものを、火がおきた炭の上に置いていたのです。
穴だらけのスポンジのような炭は水をたっぷり含んでいます。
熱くなった炭の上でその水が蒸発し、加熱された水蒸気を発生させ、
その力で肉の表面を焼いていたのです。
【注意】この炭の使い方は、必ず屋外で行ってください。
一酸化炭素中毒のおそれがあるので、屋内では行わないでください。
水につける炭は「黒炭」(比較的もろい炭)を使っています。
備長炭など硬い炭「白炭」は、炭が飛び散る恐れがあるので使わないで下さい。
炭の脱臭効果
脱臭剤としての使い方。
脱臭用として家のいろいろな場所に備長炭をおいている人は多いと思います。
靴箱では効果があるが、トイレ、クローゼット、冷蔵庫では効果ないということがあります。
その理由は、炭には「黒炭」と「白炭」の2種類があります。
黒炭は酸性、白炭はアルカリ性の性質を持っています。
備長炭は白炭です。
ニオイ成分にも酸性とアルカリ性があり、
ニオイと逆の性質を持つ炭を置かなければ、脱臭効果はありません。
炭と脱臭場所の正しい組み合わせです。
•靴箱は酸性のニオイ ←アルカリ性の白炭を入れます
•トイレはアルカリ性のニオイ ←酸性の黒炭を入れます
•クローゼットはアルカリ性のニオイ ←酸性の黒炭を入れます
•冷蔵庫は酸性とアルカリ性両方のニオイ ←黒炭と白炭の両方を入れます
炭は、早いものでは3日程度で脱臭効果がなくなることもあります。
お湯で洗ったり、天日干しにすると効果が戻ります。
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